修学旅行で訪問する土地に「学ぶ意味」を深める事前学習

湖南市立石部中学校 様

公益社団法人日本会 SDGs推進機構が監修する「SDGsチャレンジ検定」の講師認定を当社社員が取得し、SDGsの基礎から身近な事例までのことを講演、検定を通じて理解し、修学旅行で訪問する東京についても過去や未来について知れるよう、学校様の要望にアレンジして講演を実施しました。修学旅行の事前学習として、生徒様には「平和」というテーマで東京でのフィールドワークを実施いただけるように詳しく説明し、後日の行程立案時に参考にして頂けるよう工夫した内容で実施しました。多くの学校の要望に応じてアレンジすることも可能ですので、1つの事例としてご紹介いたします。

目的・ご相談内容

  • 中学3年生で実施する修学旅行は関東方面での実施が決定し、修学旅行の中でどのような学びを生徒様に実施いただくか、打ち合わせを重ねて参りました。生徒様に「何を学んでほしいか」ということを、より具現化できるように、「テーマ」をもった自主研修の実施とその事前学習をSDGsに絡めた内容にすることをご提案し、実施いただきました。
  • SDGsに絡めて目標11「住み続けられるまちづくりを」や目標16「平和と公正をすべての人に」を学び、実際に訪れた東京で「平和」や「東京の過去から未来に注目した都市の発展」をテーマに自主研修できるよう事前学習を実施するという提案は、SDGs未来都市に選出されており、SDGsにも取組んでいきたい学校様の要望とも叶っていたので、事前学習で「SDGsチャレンジ検定」を採用いただきました。
  • 公益社団法人日本会 SDGs推進機構HP:https://www.nippon-sdgspromotion.org/

課題

  • 対象学年の生徒様はコロナ禍での入学の学年であることや、小学校の修学旅行で広島に行くはずだったが実施が叶わなかった背景も伺っていました。                                                             「1日目の東京都内班別自主研修のテーマを持たせて行いたいが、どのようなテーマを持たせるべきか」と学年の先生方で悩んでおられ、相談を受けておりました。2日目以降は都内から離れてしまう行程のため、短い時間で効果的な学びと、充実した時間を過ごせる工夫が必要だと感じ、今回の提案をしました。。

効果

  • ■修学旅行出発に向けて、生徒様がマイボトルやエコバックの持参など自分たちにできることを何かを考えながら、事前準備を行っていると伺い、SDGsの目標達成に向けた1歩を生徒様が意識してくださったことはSDGsは誰かがやるのではなく、生徒様が「じぶんゴト」としてとらえることができたのだと感じました。特に戦後発展した東京がどのような課題を今抱えているかも話をしたので、自分たちの街に置き換え、何ができるかを考えるきっかけになったそうです。
  • ■湖南市立石部中学校 川原 岳先生(感想をお伺いしました)                   
  •  SDGsについては2年生の秋に総合学習で少し触れていたので、生徒自身も聞きなじみがあり、取組みやすい提案でした。修学旅行の方面は関東でしたが、この学年は小学校の時に広島での平和学習ができていないこともあったので、「平和学習」をテーマにいれたいと思っていました。どういった事前学習をしようかと思っていたところ、SDGsの目標にも平和を掲げたものもあり、SDGsの観点から考えて、訪問する「昭和館」について学んでいくのもいいなと提案を受けて感じました。当日はとてもわかりやすくSDGsのこと、具体的な事例、こちらの要望であった関東での「平和」をテーマにした内容にも触れていただき、生徒も意欲的に取り組んでいました。検定試験にもここは覚えようと前向きに臨んでいた感じを受けました。特に、いただいた冊子には17の目標だけではなく169のターゲットのことなど詳しく載っていて、詳しく知るきっかけになったことは有難かったです。

おすすめ
ポイント

SDGsチャレンジ検定は、SDGsの概要について俯瞰的に知り、興味関心を高めて、「じぶんゴト」として考えるきかっけを作ることができる検定となっております。検定試験実施の前に、公益財団法人日本会 SDGs推進機構が認定したインストラクターからの講演を聴き、検定を実施します。検定合格後は、自分自身もSDGsの目標達成に向けてアクションを起こせるように、学んだ知識をアウトプットする機会のご提案も可能となっております。研修旅行などの事前事後学習としてもぜひご活用ください。ご興味がある方がお気軽にお問い合わせください。

草津支店北田 裕子

まずSDGsの内容について、じぶんゴトとして理解しやすい食糧問題や水質自然問題について話をしました。写真を見て世界でどんな問題が起きていて、それに対して日本はどのような取り組みをしているか、自分たちが知っているコンビニや企業の社会課題取組について説明したので、非常に親近感を持って話を聞いてくれたように感じました。                    また修学旅行の東京班別自主研修にて「東京の今昔物語」と題して東京大空襲で焼け野原になった東京がどのように高度成長を遂げたのか、実際修学旅行時に昭和館の見学を行うので、その内容と絡められるように講義内容を組みました。私ばかりが話すのではなく、生徒様に考えてもらったり、写真を見て感じることなどをチェックしながら行ったため、先生方からも生徒様に考えさせたい内容を講義してもらえたと感想もいただきました。SDGsチャレンジ検定の講師資格を取得したので、より多くの学生にSDGsの目標達成に向けて取り組んでいただける行動変容を促せるように、普及していきたいです。